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2020年4月号より |
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皆みなさまこんにちは、渡邉です。ますます新型コロナウイルスが猛威を振るい、外出自粛要請もつづき、暗い雰囲気ですが、しばらくはみなで我慢してこの国難を乗り切りましょう。
さて、空気調和・衛生工業会と日本建築学会は本年3月23日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて「換気」に関する緊急会長談話を共同で発表しました。
今月号の「ひげ日記」ではこの両会による「換気」に関するQ&A及び会長談話の中から、みなさまにお伝えさせて頂きます。全文がHP上に掲載されていますので、さらに詳しい事が知りたい方は両会のHPをご覧下さい。

イベントや集会で換気の悪い(密閉空間)×多数が集まる(密集場所)×間近で会話や発声をする(密接場面)の3つの条件がそろう場所がクラスター(集団)発生のリスクが高いとしています、3つの「密」が重ならないように工夫しましょう。

よく間違えられるのが、換気回数という用語です。換気回数2回/時は1時間に2度窓を開けることと誤解されていることがあります。換気回数とは1時間に部屋に入る外気量(立米)を室容積(立米)で割ったものです。換気回数は室内の空気の入れ替わりのスピードを表す指標です。つまり換気回数が多いほど、汚れた室内の空気を外気で希釈し、早く入れ替えることができます。 一般的に換気には窓を開けて行う自然換気とファンなどを用いて行う機械換気があります。窓がある建物や乗り物では積極的に窓を開けて外の空気を取り込むことが有効です。自動車などでは内気循環モードではなく外気を取り入れるモードにすることが有効です
また、通常の家庭用エアコンは空気を循環させるだけで、換気を行っていません。エアコンをONにしたから大丈夫という訳ではありません。
空気清浄機に関しては、一般的な空気清浄機では、通過する空気量が換気量に比較して少ないことから部屋全体に対して新型コロナウイルス対策に充分効果があるかどうかは不明です。利用する場合は人の近くに設置することが必要となります。

一般的な居室の換気量は建築基準法で定められています。人から発生する汚染物質を対象として機械換気設備を設置する場合は、基本的に在室者1人あたり20㎥/h以上の換気量が必要とされていますが、実際には室内の汚染物質の基準濃度に基づいて必要換気量が決まる場合が多くあります。
またそれ以外にも、ホルムアルデヒドの除去のため基本的な換気回数が決められており、例えば2003年7月以降に建てられた住宅では通常0.5回/h以上となる機械換気設備の設置(いわゆる24時間換気設備)が義務づけられています。

まずは機械換気設備がきちんと機能しているかを確認してください。
それでも心配な方は、適宜窓開けによる自然換気が有効です。
自然換気は一般に機械換気よりも大きな換気量が期待できます。窓開けによる自然換気の場合、一面の窓開けよりは、二方向の窓開けの方が換気量も換気効率も向上します。
集合住宅などは窓が一方向にしかない場合も多いと思いますが、そのような場合でもバルコニー側の窓を開き、廊下の扉を開いて、玄関のドアを開けば(防犯上問題のない程度に)、大きな換気性能が期待できます。

新型コロナウイルスの感染防止対策としては、換気だけに頼ることは極めて危険です。
何よりも、まずは手洗いと消毒を励行し、咳やくしゃみ、会話によって発生した飛沫を直接皮膚に浴びないように、密集した場所に行かない(密集状態を作らない)ことが重要です。
同時に、十分な換気を行うことによって、感染力を持っている可能性が否定できない小さな飛沫や飛翔核(飛沫が水分を失って空気中を漂う粒子)の拡散を防ぎ、できるだけ早く屋外に出すことが重要です。

皆様がお住まいの住宅で、最も多いと思われる第三種換気の場合は、居室(居間や寝室、子供部屋等)の壁やサッシの上枠などに給気口が設置されているケースが多いと思います。
まずは給気口がしっかり開いているかを確認してください。そして時々はフィルターのお掃除も忘れずに行ってください。
弊社でもトイレや事務所の入り口に手指の消毒液を設置したり、窓開けの換気を行ったり、外出時にはマスクをしたりしてコロナウイルスへの対策を行っています。来社される方も、公共交通機関ではなく車に乗って来社されます。打ち合わせ室には機械換気設備も設置されていますし、打ち合わせテーブルは幅も広く大きいので、安心してご来社下さい。
私も飲食店などへも出かけず、もっぱら自宅で好きなお酒を飲んでいます。経済の冷え込みも心配ですが、暫くは皆で我慢して過ごしましょう。
それでは、また来月お会いしましょう。
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㈱建築工房わたなべ 代表取締役 渡邉泰敏
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