| トップページ > ひげ日記 > ひげ日記2016年6月「繰り返しの大地震にも耐える家」 |
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2016年6月号より |
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みなさんこんにちは、渡邉です。熊本を襲った大地震からもうすぐ2ヶ月。多くの専門家が被災地を訪れ、その調査結果が出始めています。今月号の「ひげ日記」では、静岡県に住む私たちにとって決して他人事とは思えない今回の地震をもとに、繰り返しの大地震にも倒壊しない家づくりについてお話させていただきたいと思います。

熊本地震では「震度6強から7でも倒壊しない」という基準で建てられた現行の新耐震基準レベルの住宅や、建築基準法の1.25倍の強度で建てられた耐震等級2(長期優良住宅レベル)の住宅が倒壊し衝撃を与えている。大きな要因となっているのは大規模地震が連続して起きたこと。第一波の4月14日21時26分から16日9時48分まで震度7が2回、震度6強が2回、震度6弱が3回と、約1日半で大地震が多発している。こうした連続地震により建物の損傷が累積して倒壊に至ったと考えられる。では、連続する大規模地震に対しても建物が倒壊しないために、一体どれだけ耐震強度を高めるべきか。京都大学の竹脇教授は速報値としながらも、今回のような2回の震度7での倒壊を免れるには、「耐震等級2(基準法レベルの1.25倍、長期優良住宅レベル)」では足りず、最高ランクの「耐震等級3(基準法の1.5倍)」を目指す必要があることを示唆する結果となった。と語っている。
(新建ハウジング2016.05.30より)

東京都立大学の大橋好光教授は「スジカイは合板などに比べると粘りが小さい。筋交いが緩んで周期が伸びたところに2回目の大きな地震動を受け、もろさもあって耐えられなかったようだ。合板を組み合わせるなどして粘り強さのある耐力壁が使われていたなら、違った結果になった可能性もある」と語っている。
(日経ホームビルダー2016.06より)

以前より皆様にお伝えしているように、建築確認を受けているから大丈夫とか、今の建物はどこのメーカーや工務店で建てても強い、などと簡単に考えてしまうと今回のような地震の時に大変な事になると考えています。現在弊社で設計施工している建物は、通常の木造住宅で行われている壁量計算という簡便な計算方法ではなく、基礎部分も含めはるかに詳細な構造計算(許容応力度計算)を行い、全棟耐震等級3を第三者評価にて取得しています。さらに、外周部は全面合板等で耐力壁をつくり、内部のみ筋交いとした方法も標準採用しています。地震に強く住む人と地球にやさしい家。以前より耐震性能には自信を持っていましたが、今回の地震でも弊社の施工基準の確かさが証明されたのだと思っています。

7月8日~9日に熊本の被災地に入ります。益城町を調査後に益城町内に耐震等級3で設計した住宅が3棟あり、損壊が無かったというエコワークスさんの会社に伺い、色々と学ばせていただけることになりました。以前には新潟中越地震、東日本大震災の被災地も訪れ、多くのことを学ばせていただき、現在の標準仕様に生かしてきました。今回も弊社のお客様のお役に立てるよう沢山学んできたいと思います。
最後になりますが、被災地の一日も早い復旧と復興を心より祈 念しています。
それではまた来月お会いしましょう。
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㈱建築工房わたなべ 代表取締役 渡邉泰敏
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