こんにちは渡邉です。
みなさん、ゴールデンウイークはいかが過ごされましたか?映画を見たり本を読んだり、家族で出かけたりなどしてゆっくりできましたか?
私はゴールデンウイーク前半に軽井沢に行ってきました。
そしてそこで見た建物にとても感動したので、今月号の「ひげ日記」ではその建物をご紹介させていただきたいと思います。

超有名どころは、明治27年創業で現在もホテルとして営業している「万平ホテル」や軽井沢の鹿鳴館とも言われ、国の重要文化財にも指定されている「旧三笠ホテル」です。
これらの古い建物にももちろん立ち寄りました。
あと忘れてはならないのが、軽井沢タリアセンにある「ペイネ美術館」です。設計者は、日本現代建築の父と言われる、アントニン・レーモンドです。
彼はフランク・ロイド・ライトの事務所スタッフとして帝国ホテル建築のためにライトと共に来日しました。
レーモンドは日本を大変気に入り、2年後にはライトの事務所を辞めて日本で設計事務所を設立し独立しました。また、夏の軽井沢も大変気に入り、家族の別荘と設計事務所の夏のアトリエとして昭和8年に「夏の家」を建築しました。
それを移築したのが現在のペイネ美術館です。
これらはどれも素晴らしい建物でしたが、今回みなさまに是非ご紹介したい建物は、これらではありません。

それは「石の教会~内村鑑三記念堂」という建物です。
設計はオーガニック建築の提唱者フランク・ロイド・ライトの弟子ケンドリック・ケロッグです。石積みされた壁と床のアプローチを通って建物に入って行きます。建物に入りさらに進んで礼拝堂に入るとそれまでと空気が一変します。
礼拝堂内には無教会派のキリスト教徒のため偶像だけでなく、十字架も祭壇もありません。石とガラスのアーチだけで構成された天井。そこから降り注ぐ光、色を持っているのはポトスなどの植物のグリーンのみ。
そこを流れる水、そして壁を流れる水音。なんとも荘厳な空間です。礼拝用の木の長椅子に座ると胎内にいるかのような不思議な感覚になります。
そこに座り顔を上げると、正面にあるガラス越しに広がる木々とその間から見える空と光。とても清々しい場所です。
石とガラスそして草木が一体となった祈りの空間がそこにはあります。職業柄いろいろ有名な教会なども見ていますが、ここは別格でした。

礼拝堂内は撮影禁止なので写真はありません。この教会は駐車場を含め全て無料で開放されています。
ただし結婚式があるときは外観のみで、礼拝堂を見せて頂くことはできません。
私が訪れた日も、当日結婚式があり、あまり時間が無かったため資料館はあきらめ礼拝堂をゆっくり見させていただきました。
幸い天気も良く、他の見学者が誰もいなかったということもあり、礼拝堂の静けさなどをより体感できたのかもしれません。
皆さんも軽井沢に行かれる機会がありましたら、是非立ち寄って見て下さい。
そして礼拝堂内に入り長椅子に座って皆様ご自身で是非体感してほしい、そんな空間でした。
ただし、事前に礼拝堂見学が可能な時間の確認をお忘れなく。
それでは皆様、又来月お会いしましょう。